身内や親しい友人、お世話になった人が新たに会社を設立するとなった際、まず考えるのは会社の発展や日頃の感謝の気持ちを込めたお祝いをどうするか…。
最も適したものを選択したいところですが、相場や送ってはいけない物を知っておかなければそれも難しいですよね。
そこで今回は、会社設立祝い・独立祝いのお祝い金の相場や、送ると喜ばれる人気のプレゼントなどをまとめました。
贈り物を贈る時期、金額、その品物を選ぶ理由についてなどもわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
お祝いを贈る時期はいつがよい?
会社設立のお祝いはいつ贈るのがベストでしょうか。
- 配送で送る場合・・・会社設立の前日から当日に日付指定しましょう
- 会社へ出向いて直接手渡しする場合・・・設立、開業当日に持参しましょう
設立の時期に間に合うように、会社設立のお知らせを受け取ったら早めに準備をしましょう。
お祝いの金額はいくらくらい?
お祝いする際の金額についても押さえておきたいところですよね。
これに関しては相手との関係性によって変わってきますが、一般的には以下のような金額で用意するケースが多いようです。
- 友人、知人の場合・・・3,000円~10,000円
- 親戚、親しい友人の場合・・・10,000円~30,000円
- 家族、親族の場合・・・30,000円~50,000円
- 通常の取引先の場合・・・10,000円~50,000円
- 重要な取引先の場合・・・30,000円~50,000円
社名や氏名は間違いがないように
当然の話ですが、相手の会社名や名前は確実に一文字も間違いがないように、正式に記入するよう気をつけましょう。
意外と落とし穴になるのが、「旧字体と新字体の漢字の違い」「アルファベットの大文字と小文字の違い」「ひらがなとカタカナの違い」です。
また「株式会社」や「合同会社」など、会社形態の違いにも注意しましょう。
それらが会社名の前につくのか、後ろにつくのかも十分に注意を払う必要があります。
お金を贈る時に注意することは?
お祝い金を包む封筒は「水引」と「熨斗(のし)」の付いた正式なお祝い用の封筒を選ぶのが一般的です。
絵が印刷されている略式のご祝儀袋などは手を抜かれていると取られる場合もあるため、相手との関係なども考えた上で使用するのが無難でしょう。
表書きには「会社設立御祝」「独立開業御祝」などの相手に適した文言を書き記します。
その際、ボールペンなどの細い字で書くことは避けましょう。
慶事のお祝いの文字は「濃い墨で太く書く」ことが基本となっています。
「お祝いに現金を贈るのは生々しい」「金額がわかるので失礼」と感じる相手もいるかもしれません。
そうした場合は、商品券やギフト券を贈ってもよいでしょう。
贈ると失礼にあたるものもある?
会社設立や独立をお祝いする際の贈り物の中には、贈ると失礼にあたるものもあります。
真っ赤な花、ライターや灰皿などの喫煙具、ストーブなどの暖房機器
赤字や火災を連想させるので縁起が悪いので避けましょう。
特に火にまつわるものは「火の車」などを連想させるため望ましくありません。
お茶の葉や海苔
お茶の葉や海苔なども葬式での香典返しに多く使われているということから、お祝い時の贈り物としては不適切とされています。
マット、カーペットなどの敷物やスリッパなどの履き物
敷物などを贈る場合も相手によっては注意が必要です。
足で踏みつける物になるため、特に目上の人への贈り物としては避けられる傾向にあるようです。
ビジネス関係者へのお祝いの場合は、特に避けた方が無難です。
文房具
贈り物として文房具を選ぶと、より勉強しなさいという意味に捉えられかねず、礼儀を重んじる相手に対しては注意が必要になります。
目上の人への贈り物にはふさわしくないとされています。
ハンカチ
「縁を切る」「別れる」「手切れ」につながるとされるイメージがあるため、ハンカチを贈るのも縁起が悪いとされています。
お祝いの品で人気の贈り物は?
では、どういったものを贈ると喜ばれるのでしょうか?
人気の品物と理由について解説していきましょう。
お花
お祝いの定番と言えば「花」でしょう。
開業、開店などの新たな門出を祝う花としては「胡蝶蘭」が特に人気となっています。
花言葉も「幸福が飛んでくる」と、とっても素敵ですよね。
日保ちもするため、美しい見た目を長く楽しめるので、喜んでもらえる
贈り物となっています。
お酒
昔からお祝い事の席に欠かせないものと言えばやはり「酒」ですよね。
日本酒に限らずシャンパンやワインなども会社設立のお祝いの贈り物に華を添える意味合いでぴったりのものとなっています。
名入りラベルを選んでも先方に喜んでもらえるでしょうし、日本酒には
「開運」「益々繁盛」「笑福来運」「国土無双」などの験担ぎにぴったりな銘柄のものもあります。
ただし、大きな樽酒や角樽などを贈る場合や、先方がお酒が飲めない方の場合は
贈っても支障がないかを事前に確認しておく必要があります。
カタログギフト
先方の欲しいものがわからないけれど、現金や商品券などのお祝いは金額が
わかってしまうため贈りづらい…。
そうしたお悩みから解放してくれるのが、「カタログギフト」でしょう。
頭を悩ませた結果、先方に必要のないものを贈ってしまうこともなく、必要なものを贈られた側が選ぶことができ、非常に効率的と言えます。
会社設立や開業に特化したビジネス向けのカタログギフトなどもあり、多種多様な金額、用途、プランから選ぶことができるため、相手の欲しいものが必ず見つかるはずです。
しかし、相手によってはカタログギフトだけでは手抜きや心がこもっていないとも捉えられかねないため注意が必要です。
そういう場合は一緒にメッセージカードなどを添え、お祝いの気持ちを表現すれば良いでしょう。
コーヒーメーカー
仕事中のお供や、来客時のおもてなしとして「コーヒー」は欠かせませんよね。
会社内で淹れたてのおいしいコーヒーが楽しめる「コーヒーメーカー」は贈り物としてとても喜ばれます。
しかし、人気の高さ故に、他にもお祝いとして贈る方がいる可能性が低くはない贈り物でもありますので、他の方とタブってしまわないよう確認ができれば
ベストです。
ソフトドリンクなどの飲料
思い立ったとき、さっと飲めて一息つける「ソフトドリンク」も会社設立のお祝いの贈り物として喜ばれています。
果汁100%のオレンジジュースやグレープジュース、ウーロン茶などのお茶は
万人受けするので無難です。
観葉植物
新しい会社の一角に鮮やかなグリーンがあれば、とても爽やかな気分になりますよね。
見ているだけで癒される「観葉植物」は会社設立の贈り物としてとても喜ばれる
定番のギフトとなっています。
葉っぱが独特な形の「モンステラ」は穴が空いた葉っぱから差し込む光の様子から、ハワイでは希望の光を導くと言われています。
また、「うれしい便り」「壮大な計画」など、輝かしい未来を想像させることから新たな門出のプレゼントとして人気です。
他には別名「幸福の木」の異名を持つ「ドラセナ」、手がかからない「サボテン類」なども人気の贈り物となっています。
先方のオフィスに置き場所があるかなど、あらかじめ確認しておきましょう。
さいごに
会社設立の際に贈り物を贈る時期、金額の相場、人気の贈り物や贈ってはいけない品物などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
細かいルールやマナーなどはありますが、最終的には贈る側の相手へ対する思いやりが伝わることが一番大事だと、私は思います。